Martintonの日々

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リーチ君とテツと僕等のキャンプ(イラストの下地話し)

僕が少年時代入り口の頃、生家のかまぼこ屋さんには通いの人の他に、数人の若い住み込みの職人さんがいました。彼らが故郷に帰るのはお盆と正月ぐらいです。僕の父リーチ君は職人さん達の慰安を常に頭に置いていたようです。子供達も店の人達と一緒に食事やお風呂を取ります!遊びに夢中でタイミングを逃すと食べ物は残っていないし、お袋が洗濯で使い切った後のカスカスの冷めた残り湯が待っていました。大きな家族との考えで全て働く人達の中で一緒の生活でした。忙しい年末は徹夜続きです。さっきまで風呂でふざけていた店の人達が突然湯船で寝てしまう場面を思い出します。
そんな仕事の日々から解放された後の正月直前の餅つき大会☆毎年とても弾け華やいでいました。春の花見☆五月の博多どんたくや七月の祇園山笠出たい者皆参加☆夏の夕涼み海水浴☆(博多では夕方から夜にかけて海に浸かりに行くのも自然なものでしたし、海の家も波打ち際に明るくライト照らし遅くまで開けていました)秋には温泉慰安旅行☆一年を通じてのボーリング大会☆(お揃いの西門蒲鉾のユニホームに輝くリーチ君の奇妙なフォームからのハイスコアーが不思議でした)
しかしなんと言っても一番人気は真夏のキャンプでした☆店の車とリーチ君のスクーターで出かけるのです!職人さんの子供達も僕と兄も大人達も愛犬テツも?その時期の訪れを心待ちにしていたはずです!!たぶん?
大きなテントが二つ海辺や渓谷の傍にいつも陣を構えていました。男達がカレー作りや飯盒炊飯を存分に楽しみ、笑い声が絶えない夕焼けから星空への宴でした♪今でも浜辺の砂のテーブルでリーチ君が焼いてくれた人生初の腸詰めソーセージの味が忘れられません ☆☆
そう〜波に揺られ、本能を置き去りにして来たかのような未熟な?犬かきで僕に組み付き溺れそうなワン公♪鼻先が天を仰ぐ情けない顔を、自分からの砂まみれで波打ち際を駆けまわり、浅瀬の川ではしゃぐ愛犬テツの姿を☆今でも容易に記憶の中から取り出す事が出来ます☆☆☆


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2008.04.24

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