Martintonの日々

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続:又従兄弟「しぇんぱいのお家」編 S−3

さてさて!私の身近にいた愛すべき人の思い出話です。

暴力を容認する矢印等は一切持ちません。
正義感の塊な彼は弱い者イジメを放っておけない劇画なタイプでした。
喝上げに遭って奪われた物を友人の元に返したり、見ぬ振りが出来ない性格が故に赤の他人の喧嘩の仲裁に入った事もあります。

ある時 路上でヤクザ風の男達に囲まれている社会人の助けに入った時の話、優位のハズの筋書きが狂いはじめた相手側が金属バットを持ち出して来たのです!背中に一撃をもらった彼は大怪我をして病院通いとなりましたが、その喧嘩をも何とか凌いでしまったのです。
数日後のある日、須惠の彼の家に、その時やられた奴等の兄貴分がお礼参りに来ました。台所横の玄関先で対応に出た彼のお母さんが(普段は明るくとっても勢い威勢の良い人なのです)ガタガタ震えながら「まさのぶ〜なんかもの凄く恐そうな人があんたに会いにきとんしゃ〜ごた〜!」と真っ青になったそうです。
ここから、まさのぶちゃんらしい展開が用意されていました。
「誰が来たとや〜!」と玄関に彼が顔を出すと、その強面(こわもて)の男が突然顔の作りを柔らかくして
「アレーッここは しぇんぱい(先輩)のお家だったとですか〜」と態度を好変させたのです♪
その強面男に対して、まさのぶちゃんが「お前なん(何)しに来たとか〜!」といい放つと「しぇんぱいにウチの若いもんの指導ばしてもろうたけん、そのお礼に伺ったとです。」と訳の分からない言い訳がとても滑稽だったそうです。

実は、まさのぶちゃんが通っていた柔道場の後輩だったらしく、相当道場の稽古では厳しくコテンバンの指導を受けていたようなのです。
その後バツ悪く早く退散したいはずの強面君を強引に家に招き入れ、愉しげに酒を酌み交わしたそうです。
「映画じゃないんだから」の展開な訳です。


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2008.05.01

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