Martintonの日々

モドル | ススム | モクジ

正月が過ぎて

録り置きの正月番組を後日視る時に感じる、真っ只中ではむしろ味わえないあの濃いお屠蘇気分は何なんだろうと思います。
ボクだけ?
そして年始満載な画面に、過ぎたばかりなのに既に彼方の懐かしさを覚えてしまう感覚?

もう!その気分の中にどっかと腰を下ろし、身も心も委ねる事などは許されない領域年齢に、いつの間にか足を踏み入れていたのかも知れません。

時を巻き戻してみます!
永遠に正月三ヶ日が続く幸せに浸りたい子供時分の僕にとって、生家の仕事始め新年の四日は物寂しい日常への入り口でした。
かまぼこ屋さんのシャッターは閉まっていても翌日の初売りに向けて工場は動き始めます。
凧・独楽・羽子板や銀玉鉄砲ではしゃぐ子供達の、声だけがこだましていた横丁や、正月の空気まとわる町並みに、普段のざわめきが戻り始めて、『時間よ止まれ!』な心境でいたのを覚えています。

がしかし七日の七草で、諦めため息のフェルマータだったはずの高まりが、直ぐにアンコールの時を迎えます。

ゴールデンウィーク明け、或いは夏休み直後の土日のように、今一度心にほんのり灯りを点灯するイベントが、私や兄には毎年用意されていました。
それがあの笹飾りきらびやかな祭!十日恵比須とセットになった、昭和二十七年頃(私一才)から期間中の境内に、商店としては唯一出店が許されていた西門蒲鉾新年の大?感謝祭[よろしかったら一年前の僕のブログ リーチ君と十日恵比須を♪]の実に晴れやかなときめきでした。

本日がその祭の初日!初恵比須だったのです。
…望郷な感じ!

とは言え依頼されし仕事で18日には故郷に戻りますが♪


1008

2010.01.08

モドル | ススム | モクジ |
Copyright (c) Masatoshi Ueda All rights reserved.