Martintonの日々

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ここ十数年の毎朝な習慣を。…チト長いです☆

いつの頃からか必ず早朝4時から5時あたりに一度目が覚めるようになりました。
水分を補給してトイレを済ませ、テレビかラジオをタイマー掛け流し?にして再びベッドに戻ります。(夢物語はこの後の時間帶あたりに多発してます♪)
そして殆どの場合、二度目の目覚めが僕の朝です。

部屋のカーテンを開け、洗顔着替えを済ませ朝食前に、御先祖様やご存命の頃にお世話になった愛おしい人達への御挨拶の時間に臨みます。
ろうそくに火を灯し線香をあげてしばらく合掌…。

勿論その日によりシーンは多少異なりますが、基本イメージは同じです。
ある日のご挨拶を例えに挙げてみる事にします。
先ずは在りし日のとうちゃん(父リーチ君)の事務所での笑顔を思い浮かべ、彼がお客さんに毎年送っていた千枚近い年賀状の宛名書きや、熨斗紙(水引が印刷された贈答品の上にかける紙)に毛筆を走らせる姿から映像し始めると肉声も蘇って来ます。
品評会に向けてまっさらなエプロンで蒲鉾造りに邁進する姿や、チーズとの融合に苦心してた新製品の開発、そして趣味の絵を仕事に上手く持ち込んだ、カンバス形状の蒲鉾の上に童話画を描く姿☆
それが後の農林大臣賞・名誉大賞・水産庁官賞受賞時の喜びや、チーズ蒲鉾完成のシーンに繋がります。
多趣味な彼♪宴会等での、お題を頂いての即興芸‘博多にわか’の、外しを知らない芸人姿や、蒲鉾店主催早朝ボーリング大会での、基本形を逸脱した奇妙なフォームで楽しむ、ユニフォームの後ろ姿♪(これが意外に高スコアーだったのです。)
寝ぼけ眼の我が子の口に、魚市場で仕入れて来たばかりの新鮮魚を手早く刺身にして『うまかろー!』と放り込んでくれた箸持つ姿。
勿論スクーターワルツな思い出も数々。
自慢の舶来腸詰めソーセージを浜辺キャンプの即席かまどで焼き、フォークに刺して僕に手渡し、こちらを覗き込む笑顔を巡るあたりで、とうちゃんへの「おはよう!」の挨拶となります。

一枚画面が捲れて、次は勝治じいちゃん(祖父)が蒲鉾店事務所横のドアを開け、毎朝登場します!
三つ揃いに中折れ帽にステッキ姿で、従業員の若い女性を軽妙洒脱な笑いに包みながら僕のところへやって来て、またひとしきり陽気な話題をふりまく姿♪
その着こなしの良さに憧れた十日恵比須での紋付き袴姿☆
釣り舟上での無言の釣り好きな笑顔。
別府鉄輪温泉‘貸間こてる荘’離れの部屋での、気が進まない孫を説得し温泉のお湯を二人で飲んだ朝の様子。
楽天地☆アヒルの競争☆での祖父の珍実況☆
ひょうたん温泉での洞窟風呂裸遊び。
可愛さより怖さが先に立ってた猿の“高崎山“ や定番の“地獄巡り”シーンを思い浮かべたあたりで、じいちゃんへの挨拶となります。
そして次に、僕のこの朝の行事の源となる☆ヒサばあちゃん(祖母)の登場です。
仏壇に向かう毎朝の神聖なシーンが広がります。
家中の誰よりも信心深かった彼女から、「嫁いだ時に宗派が違い戸惑った」話には随分驚かされたものです♪
おぼつかない足腰を押して、僕の為に幾度も“お百度参り”してくれた事への感謝を必ず伝え、拙い孫の将来を案じての沢山の勇気や自信を纏いつける為の言霊を送る姿が蘇ると、「ばあちゃんおはよー!」の挨拶の時にしています。

その後は いつも仲が良かった六本松のじいちゃん ばあちゃん(祖父と兄弟・祖母と姉妹関係な二人)との思い出のシーンに絡めてのご挨拶。
そして 旅立ちを知らずにいた、かたす町のばあちゃん(祖母のすぐ下の妹)へのご挨拶。
一人っ子だった母の、妹代わりになってくれていた 魅力的で素敵だったマス子ねーちゃん(六本松夫婦の娘で、旦那の甥っ子に大竹まことさんが居たりもします。)へのご挨拶。

その後は 豪傑なまさのぶちゃん(又従兄弟の上田正信。漫画‘博多っ子純情’の郷六平のモチーフらしい??)への、幼年期から少年時代・大人になってからも一方的に受け続けた恩義に対してのお詫びとお礼の数々に連なり、「おはよー!」を。
そして まさのぶちゃんのご両親や、花屋を営んでたおじいちゃん(祖父の兄)おばあちゃんへの朝のご挨拶を済まし、ここでやっと曾祖父・曾祖母 の千太郎さん ひゃくさんへのご挨拶にたどり着きます。
そしてこちらは知らずとも見守って頂いている、幾多の御先祖の方々への朝のご挨拶と、仕事等のお礼や報告を行います。
しかる後、我が家の住人や母や兄や兄の家族の健康や平和を祈り、これから始まる人生の1日に対しての誓いを述べて締めとします。

最後に幼い頃親に連れられ、お参りの為に登った“三日月山”へのイメージ登山です。
思い出の風景を連ね、山寺で、山の和尚人にお経を受ける自分の姿を思い浮かべた後、合掌を解き一礼してろうそくを消して、毎朝の行事の完結となる訳です。

いつも二十分足らずで足る、脳裏に浮かぶ映像アルバム捲りを、文字に置き換えると、驚きの量ともなりました。

長々失礼しました。


0922

2010.09.07

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