Martintonの日々

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眩しきはピアノのおけいこ♪

小学三年生の時、母親に連れられて博多中洲の映画館で観た‘サーカスボーイ’と云う洋画(主役は後にモンキーズのドラマーとしてデビューする子役時代のミッキー・ドレンツ。確かに着火され心揺すられたはずの内容ストーリーは忘却の彼方★)の影響で、バイオリンを弾きたい衝動が芽生えたのを覚えています。
突如膨らんだ強い憧れを勢い母に伝えましたが、せがんで入ったそろばん塾を止めたばかりだった頃、「どうせ長続きはせんめいもん!」の言葉であえなく一蹴されたものでした。

そして時は流れ確か五年生の頃、音楽の授業で聴かされたシューベルトの歌曲‘魔王’ の怒涛の三連符渦巻くピアノに異様に惹かれ、又しても強い修学意欲が顔を出し始めました♪
しかし、高学年だし今度こそは!の意気込みも母には届かず、あえなく何もかもをモグラ叩き?な論破の返り討ちに♪

教室の教壇に一番近い、最前列の席にいても黒板の文字さえも満足に見えない拙い眼力★
万が一理解出来たとて不可能な譜面読み見での難行?を、これ以上増やしても仕方がないとのひょっとして先回りな親心だったやも知れません??
その後もずっと弦楽器や鍵盤に対する仄かな片思いは続き、それはドラムと出会った後も、片隅に生き残っていました。

“オールウェイズ”時代、国立音大のイベントに招かれた事がありました。
楽屋として使用していた教室のグランドピアノを前に不意にひらめいた私♪
ものは試しと‘魔王’話を切り出してみました。
すると流石は音大の学生さん!楽屋係の中でやれる人が手を挙げてくれて早速、歌曲魔王の生ライヴを披露してもらえたりしたのです。
目の前の贅沢な出来事に幼い心が呼び戻され、痛く感動のひとときに、ステージ本番前の集中力が席を譲る程でした☆

今回で二度目となる、愛しき想いの音色を奏でる人達とのコラボが、鎌倉“歐林洞”でのイベント☆
既に、このホールでの生ピアノや弦楽器の、空間を鮮やかに染める響きを体感しているだけに、前回にも増して明日は楽しみな日な訳なのです。


0724

2010.09.17

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