Martintonの日々

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松原のデート☆

結果は実に情けなく、前年よりむしろ学力は低下すると云う体たらくとはなりましたが♪
中学を出ての一年間、浪人と云うポジションに身を置いた経験が僕にはありました。

今となっては、どうしてそれを選択したのか?何に挑んだのか否かは、かなり無責任な忘却の彼方ですが、同級生が皆高校に上がる中の焦りを側に、友人との行き来も減りそれなりの孤独も学べました。
そんな浪人時代いよいよ追い込みな早春の時期の、今も悔いが残る、思い出話です。

集中する環境には申し分ない、海辺近くの親戚の家のご厚意で、受験目前の1人合宿を行ないました。
全米のヒットチャートにビーチボーイズの名曲グッドバイブレーションが長期政権を築いていた頃です。
休憩時間(だらけでした★)のFENでかなり頻繁に流れていたのを、それを聴いていたステレオの色や形を、部屋の景色を今でもよーく覚えています。

離れの部屋を提供して頂いて自分なりに頑張りな日々♪を送っていました。

その家にはひとつか二つ違いの年上の高校生のお姉さんがいて、時折僕の世話にも時間を割いてくれていて、受験生の分際ながら、思春期の僕にはかなり気になる存在でもありました。

ある冷たい風がゆるんだ晴天の朝の事、お姉さんがふいに部屋に入って来られて、近くの松原への散歩のお誘いがありました。
おそらく勉強疲れの少年をいたわってくれての事だったはずです。
がしかしそのお誘いを、極まりない失礼な★浪人★小僧★は、なんと断ってしまったのです。
本当の事を言えばとても嬉しい☆小僧にとっては事件級の出来事でした!
しかしその頃はまだ度付きサングラスも手元に無く、眩しさは天敵!(僕は入って来た光をコントロールする機能が生まれつき備わっていません。)光降り注ぐ晴天はハレーションの世界で大の苦手でした。
海辺に出かけて、美しいであろう見えない景色を彼女に気遣って喜んでみたり、松の根辺りで幾度もつまずく自分を想像してしまうとどうしても、お誘いを断わる事しか、バカな頭では思い浮かばなかった訳です★
その後も、彼女にはそれ以前と変わらぬ優しさで接して頂きましたが、表情には出さないとしても、当然、機嫌は損なわせてしまっていたはずです。

そんなやるせない思いを引きずりながらも、遂にはちゃんと理由を伝える事も出来ず、そのお家をおいとまする日がやって来ました!
そしてその後彼女とは、一度もお会い出来ていません。

このところの晴天からの眩しい陽射しは、いろんなページを抜き出してくれます。


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2011.01.07

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