Martinton 2011 〜knock on the suite〜

〜knock on the suite(組曲)〜


習い事としては叶わなかった、バイオリンやピアノに強く惹かれた子供の頃。
そのドラマチックなソナタ形式の交響曲の壮大さや、細やかで大胆な音楽性無限に撃たれ、その長さやダルさ♪に尻込みしつつも興味深々でした。

そして高校時代、家庭教師であり九響のコントラバス奏者でもあった人との出逢い。
いつしかゲート近くまで連れて行ってもらっても、恩をそのままに、次第にポピュラー音楽の虜になって行き、ゲートを潜れず終いでした。

新しモノ第一で、その世界をどこか片隅に押しやってた頃に、ビートルズです。
彼等のアルバムが進む毎に、ほのかにそよいだクラシック微風。

ビートルズ後期のアビーロードやサージェントペパーズにみる、ある意味クラシカル形式なメドレー組曲の試みに、デビュー当時のチューリップも大いに感化されて作品を残していった思い出があります。

申し訳なくも独断を許してもらえば、クラシック音楽が持っている壮大なソナタ形式をコンパクト手軽にした形が、ある意味ポピュラー音楽上の組曲とも言えなくも?

『knock on the suite』は、音楽に目覚め始めた幼き頃の僕への、ノックだったりもする訳です。

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