Martintonの日々

さあてクリスマス叩き歌会への道!
クリスマス曲は仕事の為に歌っていても、時折心地良い異空間へと連れ出す魔法の力を誇示してくれます。
生き延びてた子供心に出会えるから不思議です。


まさとし
2008_11月 : comments (1) : trackback (x)
初めての ー2
☆☆☆とは言えすべてが未知の領域なんの秘策もなく、相談する相手など勿論なく、暗中模索の内にその1日が始まりました。

先ず決行場所は彼女の家から近い博多埠頭と密かに定め、その付近の浜口公園でのデートの約束を電話で交わし、顔を洗い歯を磨き髪を整え、しかし不揃いの気持ちのままに夕暮れ前に出掛けました。少し高目な自分のテンションがこぼれ出ないように注意を払い、公園から埠頭まではいつもの感じで楽しい時間が流れて散歩デートが出来ました。

が、いざ肝心の海辺に座り、それとはなしに向き合うと、何だか話の調子がおかしくなって来ました!普段あれほどの相性が形を潜めてしまったのです。何か下心を見透かされているようで言葉も続かなくて頭が真っ白に。意を決して彼女の肩に手を回してはみたものの、その先は見知らぬ宇宙に放り込まれたようで、僕の上半身は自由を奪われ固まってしまいました。
そして途切れ途切れに中身の無い一方的な話だけが波間にゆれるだけ…。

再度[渇!]を心に彼女の肩を抱き寄せたところで、港に入って来た漁船が「ポン!ポン!ポン!」とけたたましい音を立て、岸に向かってはサーチライト点灯★!
僕ら二人が寄り添っていた場所をステージのように照らしてしまったのです!
仕方なく僕の手は彼女の肩から離れ、何だか二人、その場を後にせざるを得なくなりました…。

そんな状態で別れる訳にもいかず、しばらく無言の歩きで櫛田神社近くの冷泉公園へ。4人掛けのブランコの片方に二人肩を寄せて座りました。しかし先程の気まずい空気を払拭出来ず、寒さを頼りにせいぜい肩を抱くだけ…★
そして長くも短い、意気地ない情けない時が流れ、やがて寂しくもの悲しい夜明けが、別れを連れ訪れてしまいました……。とさッ!

その後、逢えなくなりました。彼女とは一度も★

まさとし17才の秋半ば。失恋…☆


まさとし
2008_11月 : comments (3) : trackback (x)
初めての ー1
故郷での一枚の写真から開いた小窓です。

そう〜あれは一年間女子のいない空気に戸惑い、やっと男子高の気楽さに馴染み始めた、高校2年の頃の事です。右用のギターを左に持ち替え、弦はそのままに器用に弾く女性SAさんと[喫茶照和](当時福岡のアマチュアバンドの大切な発表の場)の裏手、楽屋兼練習場でもある階段の踊り場で出逢いました。

一風変わった物腰の人でしたが何故かとても不思議な程に馬が合い 、二人で居るといつも知らぬ間に、時間を使い果たしていました。しかし少々意地っ張りと頑固な互いの側面が触れ合うと、それまでの盛り上がりを簡単に破棄して別れ帰る事も度々でした。ひどい時は綿密に何日も前から二人で計画していた志賀島巡りを、出発の朝のささいな口論で止めにした事もありました。

互いの短気を競うのも、それはそれで成立していた気がします。しかし二人の仲はそんな事を繰り返しつつも少しづつ深まって行ったのです。ギターを重ね鳴らし二声のハーモニーにトキメキ、僕より遥かに上手い彼女の爪弾きに歌を絡めたりと、正に青春の様相でした。がしかし他人に聴いてもらう前提を求めてなかったから彼女とステージに立つ事はありませんでした。

そして未だかつて無い人生最長の長電話も彼女との付き合いから生まれました。
生家の蒲鉾工場の1日が終わりに近づいた何気ない、ある日の夜9時頃から始まりでした。工場入口のアルミの扉近く(愛犬テツが僕の帰宅を知るといつも蹴り開けていたドアです)、注文伝票が壁一面に賑やかにぶら下がっていた真下の机の上、タイムレコーダーとその横の鉛筆立てや新品の伝票入れの前に、黒いダイヤル式の電話がありました。

1日の大切な役割を終え、僕の自由が許される時間帯でした。その日も「今何んしよったと〜」からの始まり。僕の横に来て遊んでもらいたそうに、尻尾を振るテツの頭を左手で撫でながら、照和で演奏していた気になるバンドの話や人間観察、そして互いの好みの曲や声質の海外アーティスト論を白熱させて行き、諦めた愛犬が尻尾を下ろし塒に戻って行く後ろ姿がありました。

工場で後かたづけをしていた職人さん達に視線を注がれ気兼ねしつつも、受話器は掴んだまま。やがて工場の電気が消され、先程まで機械のノイズに彼女の声が遠くなると、左の手の平で受話器の喋り口を囲んで話していたのが、嘘のように静まり返った蒲鉾店内。
最後に残っていたお袋が「いい加減にしなさい!」と言い放って二階に上がって行きました。静寂に包まれ僕の声が周りに響き、右耳からは彼女の声が僕の身体に響いていました。話は必然二人の空間にアレコレ着色を楽しむ時間へと、そして止めどなく湧き出す話題に、あっと云う間に真夜中2時を柱時計が告げました。それでも途切れない話、終わりにしたくない衝動に受話器を置いて結局は深夜のデートに及んだ日。

しかし逢う毎に、話し込んでいるのに何か分からない壁が二人の間にあるのに気付き戸惑い、しかし結論は手さえ握っていないしキスなんてと〜んでもない!関係に問題があると判断。
そして一念発起!二人の状況打開の為のファーストキッス敢行プランを立ち上げる事にしたのです☆☆☆

【つづく】


まさとし
2008_11月 : comments (2) : trackback (x)
初めての福岡
自主トレを終え、街中のスタジオから港沿いに福岡ヤフードームを目指しました。
夕暮れ時の海辺を行き当たりばったり、波間に揺れる船に心を奪われるコースは僕の知らない港町でした 。引かれるままに寄り道が寄り道を呼び、色づくイチョウや歴史滲む小さな堀に囲まれた白壁の小学校に見とれて走りました。ドーム横のホテルを折り返して見慣れた町に戻る頃には夜の帳が降りてタップリの14キロ走成立。
スタジオで少し重くなったトレーニングウェアを着替え、僕の気まぐれを許してくれた親切なスタッフにお礼を言うと、一仕事終えたような妙に心地良い気分を獲得していました♪☆


まさとし
2008_11月 : comments (1) : trackback (x)
KAZAOTO無事に終了
私の人生の大恩人 岸川均さんの追悼イベント[風音(KAZAOTO)vol.2]の二日間が駆け抜けました。

初日、大切な観客の責務を果たすべく、身体と精神をピュアポジションに設定する為、大濠公園への周回ジョギングに向かいました。走り始めて間もないドラムロゴス(2デイズの会場)付近にてシーナ&ザ・ロケッツのドラムの川島君と再会!スレ違いざまに笑顔のフリスビーを交わし、ホテルのエレベーターでは上下のボタンを誤って両方押したおかげで上層階へ行く途中の鮎川誠 シーナさん夫妻と偶然遭遇、少し慌ただしくも旧交を深め両日の互いの健闘を祈りました。
チューリップを退団後に作ったTONY時代同じ事務所だった彼等、相変わらずの独特のファッションセンスに圧倒され、1人残された下りのエレベーターの鏡に我の姿を映してつくづくの普通度数を確認。

1日目は想像を絶する凄まじいロック爆音大会!
いつ果てるとも知らないロックンロールの大渦を三階席から見下ろしそのパワーに魂を引きずり込まれそうな渇感を覚えタジタジな私でした。初日の打ち上げは朝6時まで果てなかったそうです。

捲って2日目は打って変わってポップフォークロックデイ!
岸川さんの度量広さに今更ながら改めて敬服しました。私のユニットは3ピース♪ギター・キーボード・ドラムにてCome Together、街を渡る汐風、そして生のオイサ!!を天国の岸川さんに心を込めて初披露しました。(実は実現はしませんでしたが「オイサ」を気に入って頂いて、メジャーなレコード会社からリリースすべく私には一言も告げず陰でご尽力されていたのです!)

石橋凌君のバンドに溜め息して、独特の空気間を湛えた姫野達也が「博多っ子純情」で締めて本編終了。
アンコールは私のドラムを交えての出演者全員での「心の旅」大熱唱にて幕となりました♪
石橋凌、スマイリー原島 両君、それに姫野達也はじめ出演者関係者一同との充実の打ち上げを陶芸☆全員笑顔の内に、上田と石橋君とで博多祝歌「祝いめでた」を唄い上げ、上田の音頭で博多の締め王道[手一本]にて目出たく[KAZAOTO]vol.2が仕上がりました☆


まさとし
2008_11月 : comments (1) : trackback (x)
久々なる[うな研]の集い♪
母に連れられ生まれて初めて食べたうなぎがこの[吉塚うなぎ]です。「かあちゃん!うまかね〜うなぎって!また食べたいけん連れて来ちゃり〜!」
いろんなところでうなぎを食する時、ここの味を中心に美味い頂けないを判断しているみたいです。私♪昔はこの味で充分だったんだね〜!ではなく、今も変わらず、僕の期待通りのお昼となりました☆


まさとし
2008_11月 : comments (3) : trackback (x)
旧友
新鮮初顔合わせのリハーサルを仕上げて、博多十キロ走の快感を小脇に、ふらり長い付き合いをして頂いている大庭宗一さんのお店にお邪魔しました。
この場所の引力、彼の人柄からあらゆる博多の著名人が集まります。放送局の重鎮、県警の警視さん 弁護士さん憧れ叶う教育者、山笠では強者の一級建築士、愉快な新聞社のお偉方、博多銘菓のご主人そして熟年演奏家全員をカスガっているのは山笠と言う共通項。伺う度毎思いがけない素敵な時間が顔を出してくれのです。
大庭さんとぼくは同い年、お暇する時、必ず互いの人生をリスペクト出来る生き方を誓って別れます☆ 良いものです友達は。


まさとし
2008_11月 : comments (1) : trackback (x)
とうちゃん(リーチ君です)
博多は寒かとです!


まさとし
2008_11月 : comments (1) : trackback (x)
いずれ記憶の螺旋階段
リハーサルでよく使っている都内のスタジオのひとつが店を畳むそうです★本日リハーサル時に知りました。
数えて二十年を超える付き合い。数多のレコーディングやライヴ前に、時を忘れリズムやフレーズに取り組んだ相性を感じる部屋。いろんなユニットとの暖かな思い出が詰まった大切な空間なのです。名残は尽きません。
そんな訳で近いうちに[お別れ叩き会]を個人的に催すつもりです☆大袈裟!参加者は私ひとり聴き手は携帯録音機器君!スタジオのエアーを音に残すのを目的に!
返す返すも残念です!


まさとし
2008_11月 : comments (3) : trackback (x)
何気ない一杯
コーヒー好きの私ですが1日に飲む量はまちまちなのです。
追われて作詞曲文の入口を捜す時のコーヒーは、一杯を少しずつ舐めるように、ヘタをすると一時間以上をかけてすっかり冷え切っても、まだカップの底にわだかまっていたりですが、ひとたび扉のノブに手が架かると、一転お代わりをがぶ飲みしたりで殆ど味わってはいません。

リハーサルや本番日のコーヒー、美味しさへのこだわりはかなり強いのに、味わうルールから逸脱して、結構な量を勿体なくも淡々と喉に流し込んでしまいます。
琥珀揺れる香りとコクを味わえる時間は大切です!

先日の京都 清水寺付近で新たに見つけた美味しい一杯を過ごせる処、味わい深い空気をとどめる器(室内)創りがとても好ましく映りました。
こっそりリピーター宣言しています。


まさとし
2008_11月 : comments (0) : trackback (x)
Oct.2023
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31