Martintonの日々

おふどうさんやさん♪
バス帰り、今季初秋の頃の話です。
とあるバス停から年の頃なら、八十代?のおばあちゃんが乗って来られました。
空いていた二人掛けの通路側に座ったおばあちゃんが、突然隣のおばさんに話しかけ始めました。

年齢故の声の大きさと、その上品な口調が周りの注目を集める事となり、不意の状況に少し戸惑った様子でしたが、おばさんは丁寧な相槌で、その場を成立させてくれてました。

イヤフォン越しに聞こえて来た、昔の日本映画に接したようなおばあちゃんの懐かしき♪東京弁に反応した僕は、曲を止め、途中から聞きに入る事に。

「着いたら、それは素敵なお家だったんですのよ!だからここなら孫家族も喜んで遊びに来てくれると思い、直ぐに買う事を決めたんです!‥だけど‥」
「優しいおふどうさんやさんが、おふどうさんやさんの車で、サーッと連れて行ってくれたもんだから、分からなかったんですの!一時間にバスが一本か二本しか来ない所だって云うことを」

ここで僕を含むおばあちゃん周りの人は気付いた訳です。おふどうさんやさんとは、不動産屋と云う事を。
そして少し騙されたと云う事を。
尚もおばあちゃんは話し続けました。
「呼んでも不便な所なので、みんながあまり来ないし、結局私が暇なので、バスを乗り継いで会いに行く事にしたんです。曾孫の相手もしてあげたいので」

このあたりになってく来ると、おばあちゃんのそこはかとない上品さの側に立ち、失敬な不動産屋に僕以外にもひょっとして、聞き成り行きな怒りを覚えたりした人もいたはずです。
が、おばあちゃんの不動産屋を殆ど責めない自責姿勢に、即席なる敬意を抱いたシーンでもあったりした訳です。

比べては何ですが。
今夜の帰宅バス車中の初老の男女の、他人の悪口放題には参りました★
その濁りを吸った幾人かは気分を害したはず。
周りを巻き込む、当人気づかぬ加齢なる大声。

他人事ではないお年頃なワタシ♪


ゴーイング マイホーム の最終回☆
創り全体のクウォリティの高さに感心。


まさとし
2012_12月 : comments (1) : trackback (x)
コメント
何気ないある日のバス風景。そこに偶然に乗り合わせた人達。上田さんの見た情景は私の脳裏にハッキリとした形で映し出されました。まるで映画の一場面のようでした。 いつもさりげなく自然体で、どんなに知名度があっても奢ることなく一生活人としている。そこに私はいつも惹かれます。��
もりりん : URL : : 06/Sep.2014 [Sat] 4:24 : PFmp0xCk
コメントする









Jul.2022
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31