一本スティック
スタジオとの隙間に非常階段に出て、整形外科で教えてもらったスクワット(膝関節を守る筋肉を養う術)をやっておりました。通りすがりの若きミュージシャンの訝し気な視線に、幾度もさらされながら♪ 特に僕の背後から来た、バイオリンバッグを肩にぶら下げた女の子の、通り過ぎ様のクールなる一瞥は、ちと応えまイた♪ さてでは、現在年齢の三分の一あたりだった頃に、遡ってみたいと思います。 ラジオの公開録音や、生番組での演奏が盛んだった良き時代のお話。 関西の放送局のスタジオのように記憶してます。 その日演奏する曲が、一曲だけだったので、スティックワンセット(二本)だけを手に、満員が待つステージに上がりました。 ところがなんと、曲が始まって直ぐに小事件勃発。 突然右手のスティックが真ん中からポッキリ折れてしまったのです。 細くなってる先端のチップ辺りが折れ飛んだぐらいだと(普通折れるのはこの部分)、何とでもなりますが、半分では使い物になりません。 仕方無く折れたスティックを放り投げ、左のスティックを右手に持ち替え、スティック一本で演奏を続け、どうにか凌ぎ通した事がありました。 当然違うリズムパターンやおかず(フィルインのフレーズ)の変化に気付いたメンバーに、何度か振り向かれました♪ しかし後でメンバーに聞くと「なんかいつもと違うな〜」とは思っても、誰も危うい一本ステックには気付いてなかったと言う事。 ある意味プチクライシスの伝染を防いだ幸い話で済みました。 曲は‘魔法の黄色い靴’だったと思います? 安易が招いた苦い経験を踏まえ、次の似通ったシチュエーション時は、予備のスティックをバスドラの胴に挟むスタイル(GS時代に流行ってたスタイルで、真似てみたいと思ってました)にしてみました。 残念ながら見せかけだけで、要領を得ないセッティングだったのでしょう。 本番の演奏が始まると、途中から山台(ドラムが乗っかっている台で、昔はとにかくよく揺れたんです!)が撓むように揺れ出して、挟んでいた予備のスティック二本がフロアーに転げて行きました!? その状況に前回のトラウマが頭を持ち上げ、そこからは曲が終わるまで、また折れたりしない?よね〜と、ドギマギしながら演奏した経験があります。 それ以降はどんな時も無精せず♪やる曲の量に関係なく♪スティックケースをフロアタムにぶら下げるスタイルとなりました。 昔のスティックには粗悪品が多く、当たり外れは凄まじかったとれす♪ ☆そう言えば!本日☆ 面倒なゴーグルでの洗顔洗髪を卒業致しました♪ ![]() まさとし 14/May.2012 [Mon] 23:40
コメント
ご卒業おめでとうございます。
1本スティックの演奏も見てみたい聴いてみたいです。 ムーン号の間奏でのシンバル叩きの技はすごいといつも思っています。
スティック話。。良いですねー。。
その頃のスティックは もしや ・・-G ^^ 私の場合、折れた訳ではないですが 演奏途中に、マイクの位置などを直すアクションとして 本来両手奏法を片手奏法にするという、師匠コピー満足感に浸ったりしており。。 ミス奏法で、折れてもいないスティックを意に反して投げ飛ばすこと しばしば。。チップ付近で折れることは私でも稀にありますが 真ん中で折れたことは今だありません。。 新たなコピーアクションが設定されました。。 これは、難易度 高いですねー。。。
フィルインの事を「おかず」って呼ぶんですか?
面白〜い! 専門用語?また一つ覚えました♪ スティック1本演奏、私も見てみたいです! 今年のソロツアーで「1本スティックのコーナー」とかダメですか?・・・・ダメかぁ(笑)
こういう話、大好きです(^^)v
以前何かの雑誌で、小田和正さんの「上田くんはデビュー 当時から異彩を放っていた。」というコメントを読んだ ことがあります。やっぱり上田さんってすごい!! 私もスティック1本の演奏、見てみたいです。 すごくすご〜〜く興味あります。
アマチュアには有用な体験談だ〜と思いつつ読みました。
『魔法の黄色い靴』でスティック真っ二つ…激しいイメージの曲ではなくとも、曲調に依らず油断は禁物!という事でしょうね。 コメントする
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えらいことになってたんですなあ!!!
まあ、人生長くやってたらいろいろありますわなあ。。。
大事に至らず、めでたしめでたし。ほなまた〜。