☆ムトーハップ時を隔ててマイブーム♪
濁らなくなった温泉の偽装用で妙な脚光を浴びてしまった、懐かしき名の響きの入浴剤。おかげで未だに市販されている事を知り、探し求め手にしました☆♪
このくせのある匂いを嗅ぐと、じいちゃん「上田勝治」の在りし日の面影が蘇ります!
現れ方は明るく、いつも冗談を振りまき 周りの若い女性を笑顔にしながらの登場でした。背広姿に中折れ帽子、右手にステッキ 胸元内ポケットに懐中時計、時を考えればそれなりにお洒落な人だったような気もします。
人一倍 温泉好きだった祖父に連れられ、大分県別府市の かんなわ温泉には幾度か通いました。(小学校1、2年の頃?)定宿は『貸間こてる荘』(長逗留湯治客相手の低料金の宿泊施設だったのでしょう質素な食事以外のサービスは何も無かったように覚えてます)。お茶代わりに温泉の湯を飲み、宿風呂へは日に一度 朝食前に軽めに入り、昼間は かんなわ温泉の名湯を渡り浸かりしていました!
中でも二人のお気に入りは『ひょうたん温泉』、蛇行した洞窟?トンネル?の中に砂湯あり 打たせ湯あり 岩風呂ありの当時を思うに殆どのパターンが網羅されていて何度足を運んでも尚更次回も又、の気持ちにさせてくれました!☆
そして必ず一度は高崎山(放し飼いの猿山で有名)とお隣のケーブルカー登山がセットの楽天地(遊園地だったのかなあ〜)へ連れて行ってくれました。楽天地での遊びのメインは『アヒルの競争』5、6羽のドナルドの首に色とりどりのリボンを巻き付けてのアヒル競馬です。
とはいえ拙い視力の私には、どいつと どいつが競っているのか、どのアヒルが優勝したのかチンプンカンプン、ひたすら祖父の優しい実況中継を頼りに緩やかで穏やかな世界に遊んだものです♪
自宅に戻ってお風呂を共にする時、ムトーハップのキャップを取りつつ じいちゃんは「温泉風呂にするけんね〜」と。
……なんと長寿で、それが嬉しい入浴剤でしょう♪
2008.01.10