Martintonの日々

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ラテとオーレ

懐かしき昭和な時代、銭湯での湯上がりに飲んだ瓶牛乳の味は格別なモノでした。そしてその後を追って登場したフルーツ牛乳やコーヒー牛乳は益々銭湯でのひとときを楽しみにしてくれていました。そんな流れもあり、不味いハズ?の学校給食脱脂粉乳コーヒー牛乳味にも親しみを覚え、喜んで口に運んだものです。
庶民派のコーヒー牛乳が華麗なる変身を遂げ喫茶店に突如飛来したのはいつの頃だったでしょう☆香り高い[カフェオ〜レ]と云う舶来な響きに☆えもいわれぬ充足感を抱き、自然に馴染みなびいて行きました。当時言葉の意味も考えず得意気に誰もが「オ〜レお願いします」を連発していました!(無論僕もです。)
あのコーヒー党を量産した[アメリカンコーヒー]の異例ブーム惑星の衛星的な存在だったようにも私には映りました。歳月が流れ[オ〜レ]から[オレ]にそしていつしかカフェオレさえも流行り廃りの彼方へ追いやられる気配が漂って来ています。近頃流行りのコーヒーチェーンでオーダーした際、店員からたしなめられるように、[カフェラテ]と言う新たなるコーヒー牛乳の参戦を知らされたのです。無知への罪悪感を植え付けるかのように「カフェオレ?ラテしかございませんが!」と不思議に強気な人達が湧き出て来て!「カフェオレと似たようなものです」との説明をも省く店員をよくお見かけしました。
どうしても身びいきをしてしまうカフェオ〜レの登場時もおそらくそうだったのでしょう!誰かがブームを仕掛け押し付けて来た流行り言葉と知りつつ小市民はいつの間にか「オ〜レひとつお願いしまーす!」だったり「ラテ下さい!」とすっかり省略型の使い方に直ちに慣れ始める体たらく、我ながら情けなさが滲みます♪
今日も今日とて未だに本当は馴染み薄きネーミングの「カフェラテ」を準喫茶店にてオーダーすると「当店カフェオレしかございませんが」と言われ、何故かほっとしつつ、いつかは改名?するのかなあ?とか巡りながら、ハイカラを喉で美味しく味わった訳です♪
一応エスプレッソを牛乳で割ったのがカフェラテとも聞きました。でも、だったらカフェオレの居場所も勿論あるはずな訳ですよね!

 [アイスカフェオレ]が似合わない季節へのフェードインの始まりです。


0928

2008.09.28

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