◆ Song Lylics ◆



『Dear Friend 〜ぼくの歌は君に届いているかい〜

作詞・作曲/上田雅利 編曲/小泉信彦



僕の帰りいつも 待ってた
高らかに吠える 彼の声がする
夕陽の川原 僕が投げたフリスビー
くわえて駆け寄ってくる足音

ギター抱え歌を 奏でた
僕のそばで 君が座って聴いていた
故郷を離れ 仕事に追われても
食事や散歩の世話が 気になって

 駆け出せば いつも横を走っていたね
 耳を立て シッポを振り 僕を見ながら
 勝ち目も無いのに すぐにけんかしていた
 情けない君の顔 浮かんでくる

僕は今も歌を 歌っている
果てなく遠く長い旅を続けてる
僕の歌は 君に届いてるかい?
あの空 彼方の雲を 飛び越え

 キャンプではしゃいで 海辺走っていたね
 寄せ返す波で跳ね びしょ濡れていた
 思い出の夏は 眩く遠い記憶
 熱い風 包まれて 笑顔の中

もう逢えないね 二度と出会えない
心が通じ合えた あの川縁へ夕陽の中へ

年老いても彼は 待ってた
長い時を耐えて 僕が帰るのを
優しい目で 静かに見つめてた
僕らの想い出を 辿るように

 空耳のはずさ 闇夜に声がしたよ
 僕に抱かれ 子犬だったあの頃の
 次の日の朝に 瞳閉じてた君は
 星になり 消えて行った 夢のように

もう逢えないね 二度と出会えない
心が通じ合えた あの川縁へ夕陽の中へ