拾わないコイン
地下鉄の階段の途中でおじいさんが、財布から転がり散らばった小銭を懸命に拾い集めていました!勿論拾うのを手伝うのが当たり前なのです。しかし僕にはそれが出来ないのが残念です!本当に拙い視力なのです!
ずっと昔 小学校下級生の頃の話、給食袋と言うものがありました。毎月の給食の代金を学校へ納める為のモノです。馬鹿なイタズラを目論む奴らが廊下を通りかかった私のソレを足で蹴り袋から1ヶ月分のコインが転げ落ちました。奴らの思惑通りだと、私が廊下の床に這いつくばってお金を拾うところを嘲笑うつもりだったのでしょう。しかし私の視力で回収は到底不可能と判断、しかも奴らが拾ってくれるはずもない訳で私の取った行動はその場を離れる事でした。残念ながらそれしか思い浮かびませんでした。
ただし捨て台詞はしっかり残しておきました『拾うとが面倒くさいけん! やる!』きょとんとした奴らがお金を拾い集めているのを尻目に難を逃れた形でした。後で母親にはタップリ叱られました!袋ごと無くした事にしたので。まだ複雑陰湿なイジメの時代ではなかった訳です♪
そして次のコイン拾わない話は成人後上京後編です!真夏の早朝ジョギングの時、喉の渇き対策でドリンク代の十円玉をポケットに入れて走っていた時に起こりました!公園内を疾走中、三四段の階段をジャンプ!それと共に十円玉も多数宙を舞ってしまいました。「しまった」っと心の中で叫びましたが、勿論拾い集めは困難、周りを見渡すと遠巻きにコインの散らばる音に反応した複数の目撃者がいました!しかし彼等に何故コインを拾わないんだろう?と疑問を持たれるまえに、気付かぬフリして走り去ってしまいました!情けない話ですが、不特定多数につまらない虚勢を張ってみた訳です♪
今更ながら、おじいさんに謝りたい気持です!気付かぬ顔して通り過ぎてしまって★
そんな日の夕陽はひときわ眩し〜い。
2008.07.29