Martintonの日々

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心の空のサンタ♪と云う曲。

かなりな遥か昔のふるさと話から始まります♪
年末の西門・中小路商店街の中ほどにある西門蒲鉾は、歳末や正月のかまぼこを買い求めるお客さん達で、毎年それは、かなりのにぎわいでした。
この時期、いわゆる猫の手も借りたい状態、従って幼い僕ら兄弟も当たり前のように日々駆り出され、つたないながらも、賞品の包装や梱包の手伝いに当たっていました。

戦後の経済復興が実り初めの頃、世の中が楽しげにクリスマスを連呼していても生家は別世界。
祖父に連れられてのデパート主催、取引店相手イベントも楽しむ事は出来ました。が、やはり本当は両親と過ごしたい子供願望は強く残っていました。
しかし、連夜、徹夜作業の親達に、「ウチのクリスマスは?」なんて聞ける雰囲気は、ありませんでした。
深夜に差し掛かるあたりで僕と兄は、工場後ろ台所横にある急な階段を上ったあたりの部屋に(その頃の家族部屋)、先に寝に行かされていました。

工場の機械音や、店の人達のもうひと踏ん張り声を子守歌に、いつもいつしか夢の中でした。

そんなある年のクリスマス日への明け方!
僕ら家族の部屋に、突然☆〜☆サンタクロースがやって来てしまったのです☆
そしてその年を境に、クリスマスの朝 目覚めれば、枕元に必ずサンタのプレゼントが届けられていました。
年末の怒涛の忙しさの中、大人達がちゃんと僕らの相手をしてくれなくても、クリスマスが近づくと胸が高鳴り、その夜の不思議を心待ちにしたものです。
イブ(昔はそんな呼び方はありませんでした。)の夜はどんなに手伝いで疲れていても、空から舞い下りて来るであろうサンタクロースを、ソリを一目見ようと、毎年眠さを懸命にこらえて、物干し越しの狭い空を、瞼が落ちて来ないように、目を大きく無理やり見開いて、夜明け近くまで頑張ったものです。
しかし、いつもいつの間にか寝ってしまっていて、気が付けば既に朝が訪れ、寝ぼけ眼で、枕元のプレゼントを抱きしめていました。

そんなクリスマスは、わずか数年で終わりを告げましたが、その間、父や母がプレゼントを置いてくれてる事にも気づいていても、クリスマスの空へのワクワクは、何故か消える事無く持ち続けて行けました。

あの頃サンタクロースを送り込んだ♪両親に深く感謝しています。

何故ならば、未だにサンタの存在を信じる幸せ心が、形を変え、僕の人生の大切なポジションで生きているからなのです。

そんな気持ちを描いた曲“心の空のサンタ”を、歌います!
18日に。


1215

2010.12.15

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